沖縄流ぜんざい~沖縄名物料理
関西と関東では「ぜんざい」と「おしる粉」の定義が違うということで、
よく物議をかもしたりしますが、沖縄のぜんざいは次元が違います。
沖縄で「ぜんざい」を頼めば、目の前に出されるのはかき氷だからです。
沖縄のぜんざいとは、
甘く煮た金時豆(小豆ではない!)の上にかき氷を山のように盛り、
白玉だんごを数個散らしたもので、
店によった多少の違いはあるものの、
基本かき氷が出てきます。
さっぱりしていそうで豆の甘さが結構後を引き、
食べ慣れない者にとっては何とも微妙な感じがします。
沖縄ぜんざいの人気店である「富士屋」では、
ぜんざいを頼むと亀せんべいが付いてきます。
このせんべいも塩っぱいわけでも甘辛いわけでもなく、
口直しになるのか、ならないのかまたまた微妙な感じがします。
そう言っている間に氷は想像以上に早く溶け出すので、
急いで食べなければ冷えた汁をススることになってしまいます。
この富士屋のような甘味専門店だけではなく、
沖縄では色々なお店でぜんざいを食べることができます。
1番よく目にするのが、
沖縄そばの専門店に食後のデザートとしてメニューにのっているケースです。
沖縄そばの行列店である「首里そば」のメニューにも、
ぜんざいが立派にのっています。
その次に見かけるのは、
住宅街にある食堂などで食べられるようになっているケースです。
この場合、食後というよりもぜんざいだけを目的に食べに来る人も多く、
主におばさん達の集まりや、
おばあ、お母さん、子ども達というような母系の家族構成、
学校帰りの女子高生軍団などが利用します。
私たち家族が定食を食べている横で、
ぜんざいを食べながらおしゃべりをする人達という
不思議な構図が食堂で繰り広げられているのです。