沖縄の定食
沖縄の定食屋さんに入ると、壁一面にメニューが貼られていることがよくあります。
ただ、県外から来た人には一見しただけでは、
何の料理なのかさっぱりわからないものもたくさんあります。
例えば「中味汁」とは、
豚の臓もつで作るお吸い物のことです。
「てびち」とは豚足の煮付け、
「ナーベラー」とはへちまのことで味噌煮として出されます。
このように見慣れないメニューが沖縄では多く、
子どもにも大人気の「ポーク玉子」を頼むと
ランチョンミートのスライスと玉子焼きが出てきます。
沖縄のメニューには「ポーク玉子定食」などとは書かれていませんが、
基本ご飯やみそ汁がついた定食となって出て来るのが常識となっています。
最初に子連れ旅行で沖縄に来た時は、
メニューに定食と書いていないので、
ご飯を別に頼んだら逆に店の人に驚かれました。
メニューの中には「みそ汁」なるものもあり、
これは単品の味噌汁のことではなく、
注文をすると大きなどんぶりに豆腐や野菜、豚肉、ポーク(ランチョンミート)などが
汁の中に山盛りに入り、
これにご飯、漬け物などが付いて立派に定食として出てくるので注意しましょう。
沖縄の食堂で頼むとお得なのが、
「ランチ」と名のついたメニューです。
「Aランチ」、「Bランチ」、「Cランチ」があり、
Aランチが1番ボリュームがあり
中身も豪華で値段も高く設定されています。
ある食堂のAランチは、
とんかつ、ハンバーグ、ポーク玉子、ハムかつ、エビフライ、
ポテトフライ、マカロニサラダがひと皿に盛られ、
それにスープがついて780円でした。
ただ、ランチという名がついていますが、
朝でも夜でも頼むことができる食堂の定番メニューとなっています(不思議)。
沖縄の食堂では洋食系のメニューを頼むと
コーンポタージュのようなスープがついてきます。
子どもはコーンポタージュスープが大好きなのですが、
一口飲んだ後の子どもの顔が一瞬にして曇りました。
私も飲んでみると見た目はコーンポタージュスープにしか見えないのに、
何と表現してよいかわからないほど
得体の知れない味がします。
強いて言うなら、お米をすりつぶして作ったような感じのスープで、
親も子も沖縄旅行中に1度も完食することができませんでした。