沖縄の市場や商店街を歩くと「天ぷら屋」の多さが目に入ってきます。
平台のショーケースにさまざまな種類の天ぷらが並び、
地元の人々が昼夜問わず買いに来ます。
沖縄の人はおやつ感覚で天ぷらを食べるといいますが、
沖縄の天ぷらは身よりも衣が厚くひとつでけっこうなボリュームがあります。
1個が50円や60円という値段などで売られていることが多く、
沖縄の人は10個単位で買っていきます。
人気の天ぷら屋さんでは次々に客が注文をして買っていくので、
ショーケースに並べる暇がない店もあります。
普通に50個、なかには100個などと注文が入るので驚いてしまいますが、
それだけ沖縄の人には身近な食べ物です。
食感は揚げたてでもサクサク感はなく、
フワフワというか全体にもったりとしています。
どちらかと言えば天ぷらというよりもフリッターに近く、
おやつというよりは腹持ちがする食べ物という感じです。
沖縄では天ぷらを天つゆにつけて食べるという習慣がないらしく、
そのまま食べるか、
家庭ではウスターソースをかけて食べるのが主流のようです。
そのまま食べても衣に薄い塩味がついているので、
子連れ旅行者でもホテルの部屋で
ビールのおつまみや子どものおやつなどにすることもできます。
沖縄ならではの天ぷらとしては、
もずくやアーサー(あおさ)などが有名ですが、
沖縄流のかき揚げとなると、
沖縄の常備食であるポーク(ランチョンミートのこと)や
インゲン、タマネギ、ゴーヤなど沖縄らしさが揃い、
ここでも色々なものを混ぜたチャンプルーな天ぷらに出会えます。