ヒージャー汁を知っていますか?
沖縄の人(うちなんちゅ)に愛される沖縄料理のひとつですが、
このヒージャー汁を飲めてこそ真の沖縄通みたいに言われる究極の沖縄の郷土料理です。
ヒージャーとはヤギのことで、直訳すればヤギ汁ということになります。
沖縄にはヒージャー専門店がいくつかありますが、
昔は村の祭り事などの時に村で飼っているヤギを料理して、
みんなにヒージャー汁として振る舞われていたそうです。
沖縄に何度か家族旅行をしていると、
ヒージャー汁はとても気になる存在になります。
沖縄好きを自称したいなら、
このヒージャー汁を飲まない訳にはいかない!
そんな食べ物なのです。
何度か食べようとしても勇気がなく断念してきたヒージャー汁ですが、
家族みんなで今回の家族旅行こそは食べてみようということになりました。
ただ、専門店に行って食べられないのは居心地が悪いので、
那覇の牧志公設市場の2階にある食堂で挑戦してみることにしました。
どんぶりに出てきたヒージャー汁は臭いからして強烈、
とても食欲をそそるようなものではありません。
想像していたヒージャー汁は、
グツグツと煮込まれたヤギの骨付き肉というイメージがあるので、
とんこつのような感じのスープだと思っていました。
しかし、目の前に出されたスープは濁っていませんでした。
勇気を出してひと口すすると顔が思わず歪み、
臭いそのものの味が口の中に広がります。
専門店に行けばもっと濃いダシが出ているのかも知れませんが、
お湯にヤギの臭いだけが染み込んでいるというのが率直な感想で、
逆に飲み込むのがキツく感じられてしまいました。
ただ、薄いのが良かったのか小学生の息子は果敢に挑戦して食べていましたが、
3歳前の娘の方は眉間にしわが寄り、
ひと口でギブアップしました。
親子4人で1人前を頼んだので何とか完食できましたが、
初めて食べるなら店選びと量はよく考えた方がよいかも知れません。